僕が痩せたらあの子はどんな顔をするだろう

古今東西のあらゆる身体作りの話題について面白おかしく取り上げていきます。たまに日々の出来事もつらつらと

こいついつもチートデーやってんな

ダイエットには停滞はつきものである。人間はどんな環境にも順応する生き物であり、減量という世界も例外ではない。

特にケトジェニックでは炭水化物による多量なカロリー摂取ができないため、一日のカロリー総量が普段より少なくなりがちで、身体もそれに合わせて省エネモードに入ってしまう。

省エネモードに入った身体は、代謝の低下=一日の消費カロリーの低下、栄養をできるだけ脂肪に蓄えようと活動することになる。これは一種の飢餓状態であり、これ以上栄養が入ってこないかも…と脳が勘違いし、生命維持のために代謝を落として、脂肪を蓄えておこうとする状態になってしまうということだ。(リバウンドの1原因でもある。)

省エネモードに入ってしまうと、今までのように体重が落ちなくなってくる。脂肪を落としたいのに、厄介な機能である。では、この省エネモードをオフにするにはどうすればいいだろうか。現代社会+先進国において餓死することはほとんどないよと身体を説得すればいいだろうか。

 

一番効率が良い方法はチートデーを設けることである。チートとは字面通り、身体を”だます”という意味で、いわゆるドカ食いする日を一日だけ設定する。この日は糖質制限におけるお祭りと言ってもいいだろう。白米、ラーメン、ピザ、パスタ、甘いもの・・・思う存分食べてもいいのだ。親の仇のように日頃の鬱憤を存分に晴らすことができる、糖質セイゲニストにとっては酒池肉林の1日である。

だが、そんなことをしたら、一気に体重が増えてまたダイエットのやり直しじゃないのと思うかもしれないが、チートデーによって「なんだ、栄養入ってくるじゃん。省エネモード切ろうっと」とまんまと騙された身体は、翌日以降の糖質制限により、再び体重の減少が始まるのである。

(チートデーは急激+極端なダイエットをしている人にとって必要で、食事をちょっと制限して運動を増やして・・・のように健全でゆるやかに痩せている人にはあまり必要ないことに注意)

 

チートデーの条件は以下の通りである。

1. 体重が開始時より5%以上減少した際に行う

2. 一日の総消費カロリーの3倍以上摂取すること

3. チートデーの前後1日は極端に糖質制限をし、ドカ食いは必ず一日だけ行うこと

4. チートデーを行った日はトレーニングを行うこと

 

他にも色々と条件があるが、当方が意識しているのはこの4点である。

1点ずつ見ていこう。

 

1. 体重が開始時より5%以上減少した際に行う

体重が(短期間で)5%以上減少することが、身体が省エネモードに入った大体の目安のようである。絶対的な基準はないが、体脂肪25%以下の人は月一回、15%以下は隔週一回、10%以下は週一回というように自分で設定日を決めて行う。

2. 一日の総消費カロリーの3倍以上摂取すること。

例えば、1日2500キロカロリーが消費カロリーとしたら、チートデーの際は7500キロカロリー摂取することになる。7500キロカロリー!日常的にそれだけ食べている人は一部のアスリートを除いてほとんどいないだろう。

正直なところ、通常の3倍食べることはかなりつらい。某赤いザクのように圧倒的な強い意志が求められる。中途半端では、省エネモードもオフにならないし、脂肪もついたりといいことはない。しかし、実際に3倍食べてみると、昨日まであれだけ食べたかった炭水化物がもういらないと思ってしまう。もう勘弁してください。人間とはまったく欲深き生き物である。

3. チートデーの前後1日は極端に糖質制限をし、ドカ食いは必ず一日だけ行うこと

チートデーは必ず1日で終わらせることが特に重要だ。2で述べたように、とにかく食べまくって、もう2度と炭水化物はいらないと思うまで食べることにしている。そうしないと翌日も炭水化物の悪魔的な魅力に手を伸ばしてしまう。チートデーを行った日は2~3キロ体重が増えるが、極端な炭水化物制限を行えばストンと落ちていく。人間の体は不思議なものである。

よく、チートデーを行ってリバウンドしてしまう人がいると聞くが、それは中途半端に食べてしまったからだろう。せっかくここまで痩せたのに…と意識的にセーブしてしまうのだ。チートデーには毒を食らわば皿までと、強迫観念の払拭が求められる。

2日チートデーをしたならば、それは立派なリバウンドである。

4. チートデーを行った日はトレーニングを行うこと

炭水化物を摂取すると、今まで枯渇していた筋肉グリコーゲンが回復し、一時的に重い重量を扱うことができる。(あくまで減量前に扱っていた重量まで戻るだけだが)チートデーの日はトレーニングの質が上がり、モチベーションのアップにもつながる。

 

以上のように、当方がチートデーを行う際に意識していることを列挙した。チートデーは諸刃の剣で、自分のルールを遵守することは非常に難しい。と、えらそうに色々と書いてきたが、つい先日職場の先輩に「お前いつもチートデーやってんな」と指摘された。ばれたか。まさにその通りである。

「仕方ないですよ。人間の3大欲求で食欲は2番目に強いですから」と切り返していたら事なきを得ていただろうか。

 

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