僕が痩せたらあの子はどんな顔をするだろう

古今東西のあらゆる身体作りの話題について面白おかしく取り上げていきます。たまに日々の出来事もつらつらと

僕が15kg痩せることを決意した日

簡単に痩せることができる方法。現代社会で生きる人たちの永遠の課題であり、日進月歩の時代でも万人に当てはまる確実な手法はないだろう。

 

しかし、決意があれば別である。断固たる決意、目標は人々を鼓舞し、改善を促す。

 

なぜこんなことを書いたかというと、当方もいわゆる生活習慣病予備軍のエースと言っても過言ではない存在で、痩せなければ、という悩みを常に抱え続けていたからである。
身長174cm、89kgというわがままボディだ。会社に入って数年で15kgという華々しい増量を果たし、今に至る。
肝機能及び悪玉コレステロールが入社当時から甚だしく悪化しており、不健康体という称号をほしいままだ。

 

しかし、こんな不格好な身体を変えなければ、という決意を起こさせた出来事があった。

 

とある7月の暑い日、当方の意中の人と飲み会で一緒になった際、 みなでダイエットの話になった。
当方は前述の通り、入社当時から15kg太ったことをネタにしていたが、ふと思ったのである。こんなアピールをしても、自分は節制できない意志が弱い人間であり、醜く太ることに何の抵抗も覚えなかったことの証明でしかないことを。

朝起きたら、いきなりレベル100のデブになることはないのである。日々蓄積される脂肪を鏡で見て、まぁいいやと怠惰を寛容、放置してきた結果レベル100のデブになるのだ。

 

それに気づいた瞬間、自分の矜持がひどくちっぽけな物に思われ、自分への不甲斐なさを一身に受け止めたのである。後悔、情けなさが複雑に交差し、頭の中を電球で点したような感情に襲われる。

 

このままではいけない。今後への意志表明をすべく、清水の舞台から飛び降りる気でその子に問いかけた。

 

「もし俺が15kg痩せたら、デートしてくれる?」

 

感情に任せて発言してしまったが、こんなぶっこみが女性にとってtemptingでもbeneficialでもない。ただキモイだけである。今これを書いている自分ですら引いている誘い方である。

 

しかし、その子は

 

「いいよ。頑張ってね」

 

と快諾してくれた。なんという女神であろうか。結婚して。

 

そんな出来事があり、当方は決意した。なんとしてでも痩せてやると。
そうして、頭の中でダイエットというゴングが鳴り響き、家に帰ってポテチを食う日々が終わりを告げたのである。

 

続く~

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