僕が痩せたらあの子はどんな顔をするだろう

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断捨離とダイエットの根本的な共通点

非常に今更ながら、”人生がときめく片づけの魔法”を読んでみた。もう7年前の本であ理、当時はメディアに多く取り上げられていたが、読む機会に恵まれなかった。

 

しかし、昨年ダイエットをしてみて、余分な脂肪が除去された時、ふと漫然と部屋の片付けでもしてみようかなと思い立ち、この本を手に取ることになった。

 

 

本の内容としては、”ときめかないもの以外は捨てよう”と乱雑だが一言で集約できる。

掃除に大切なのは捨てることであるのは実感していたが、これって捨ててもいいの?という捨てることに対する基準がわからずそのままにしていたものが多かった。

この本はその基準をある程度明確にしてくれるので、そこはタメになる内容だった。

 

特にその捨ててもいいのかなと思っていたもので言及されていて印象に残ったのは、スーツやジャケットのボタンであり、最初の文で”使うことはありません。捨ててください”とバッサリ切り捨てられていたのは笑った。

 

他にも、”毎日○○分掃除する”ようなルールを決めて掃除するのはやめたほうがいい。一気に掃除してください。も納得だった。そもそもそんなルールを遵守できるような人は最初から部屋が汚れていないのだ。不精な人ほどタメになる情報が多い印象であった。

 

この本のおかげか、今では部屋の半分近いものを捨てることができ、先日友人が来た際には、”綺麗になりすぎててキモい”と罵倒と賞賛を得ることができた。”前来た時はゴミ屋敷だったのに・・・”という発言も今では賛辞を助長させる言葉でしかない。

 

片付けをする中で、ふと断捨離とダイエットは似ていると感じたので、その相関関係をまとめてみることにする。

 

断捨離とダイエットの相関関係

 

1. 好循環の形成

人はなぜ太るのか、それは後回しがすべての元凶である。毎日風呂に入る際に自分の体を見て、太ったなぁと思っても痩せるのは面倒だからと後回しにしてしまう。

まぁいっかという積み重ねが脂肪を蓄積させていくのである。最初からレベル100のデブがいないように、日々レベルが上がっていってデブが完成する。

 

掃除も全く同じである。日々床にものが散乱していき、掃除しなきゃ掃除しなきゃと考えるが本当の危機感がないので部屋が汚れていく。

 

断捨離もダイエットも、その負のスパイラルを断ち切るべくの行動であり、好循環を生みだすための努力である。

 

2. 部屋と体型は自分そのもの

部屋が片付くと脳がクリアになる。ものがごちゃごちゃしていると視覚情報が増え、脳に余計な雑念が生まれることになる。

 

拡張自我という心理学の用語があり、”自分とは、身につけているものや周りのものも含めて自分である。”という意味なのであるが、部屋自体もまさに自分というものを如実に表している。溢れたもの一つ一つは、自分の意思が介在してそこにあるのだから、モノは自分の具現者である。その総和でコーディネートされた部屋という空間も自分そのものと言っていいだろう。

 

体型に関しても同様のことが言える。体型を形成するものは日々の食べ物である。脂肪が大量についていることは部屋にものが溢れていることと似てはいないだろうか。食べるものも拡張自我が当てはまるのである。

 

3. 断捨離とダイエットで思考がクリアになり、判断力が向上する

 ダイエットすることで運動や食事に気を使い、脂肪が減少していくと、脳がクリアになる。これは実体験でも間違いないと断言できる。体力が向上し、運動不足が解消されると確実に集中力や直感力が高まると感じている。

 

断捨離も、重要なのは”自分がコントロールできていないものは部屋に置かない”ことである。あれどこやったっけ?と迷ってしまうものは置いてはいけないのだ。むしろ、そう思うものは必要ないと言える。

 

それらを気をつけて片付けした結果、生活の様々な要素で時間の短縮になり、気分の向上にもつながる。例えば、毎朝、靴下の片割れを探して奔放することがなくなった。

たったそれだけの些細のことだが、それだけでも萎えてしまう。靴下探すの面倒だな→何も考えずにこのまま寝ていたいな→時間ギリギリに家をでる。という負のスパイラルも生み出されてしまう。大げさかもしれないが、人間の心理とはそれほど単純なものだと思う。(少なくともわたしは)

 

また、ジムに行く際も、ウェアを用意したりするのにも片付いていないとそこで無駄な労力を使ってしまうので、ただでさえジムに行くのに気力が必要なのに、さらに気持ちが重くなってしまう。

 

片付けはそのようなメンタルコントロールの第一歩であると感じる。

 

4. 自宅での筋トレを促す

 これは相関性というより、片付けして発生したメリットであるが、汚部屋の時は自宅で筋トレすることなど考えられなかった。ただでさえ狭い部屋には床にものが我が物顔ではびこっているので、運動するスペースがなかったのだ。

 

しかし、床にものがなくなったことで、腹筋ローラーを自宅で行うことができるようになった。

 

以前は、ジムに行った際、その日のメニューの最後に腹筋を行なっていたが、最後に腹筋がまだあるのかぁと気持ちが切れそうになることが多々あった。しかも、トレーニングで腕が疲労し、腹筋ローラーをする頃には腕がプルプル震え、パフォーマンスが悪かった。

 

それが家でできるようになり、ジムに行った際に最後に腹筋しなくても良い!と思うようになったのは非常に革命的な、コペルニクス的転換な出来事だった。(これも地味だけど)

腹筋は家でやればいいやと思えるようになり、ジムでしかできないトレーニングに集中でき、気持ちが楽になった。

 

今では、部屋で腹筋ローラーと自重スクワットが日課となった。暇な時間に気軽にできるので、部屋の片付けのパワーを感じる出来事であった。

 

腹筋ローラーは家ででき、強度も最高、何より安いので本当にオススメな器具である。全身運動でもあるので、体幹も鍛えられる。

 

  

5. 過去への決別

これは1の内容と少しかぶるが、断捨離もダイエットも”過去の自分との決別”という点が根本的な共通点である。自分の欠点、日々のツケを見直し、今までの生活習慣の悪循環を断ち切るための一石である。

部屋が汚れるのも、脂肪が蓄積されるのもどちらも自分そのものを体現しているのならば、それらを改善すれば自分が変わるということと同義である。

 

部屋を片付けて綺麗になる、脂肪を削ぎ落とす、、どちらも地味な変化かもしれないが、そういった小さいことでも成功体験を積み重ねていくことが自信に繋がっていくのではないだろうか。

 

まとめ

なんか偉そうなことをつらつら書いていたが、次なる問題はそれを維持できるかである。部屋の綺麗さも体型もリバウンドする可能性が高いのも共通だ。日々気をつけていきたいものである。

 

部屋だけでなく、オフィスの机も一気に断捨離を行なった。

無尽蔵と思われる書類の束を捨てるのは爽快かつ快感だった。綺麗にしすぎて、机の上に残っているのは、PCモニター、電話、パンチだけになった。

その結果、”お前、会社辞めるんじゃないだろうな”と上司から言われた。やりすぎた。過ぎたるは及ばざるが如しである。。。

 

掃除に関するエッセーは内田樹氏の以下ブログが興味深いのでご一読あれ。

ご飯を作り、お掃除をすることの英雄性 (内田樹の研究室)